学習障害な息子との日々

~ 学習障害(LD)と診断された息子「モチオ」との奮闘記です ~

学習障害と診断されてから ②

 

mochimochi2222.hatenablog.com

 

さて、学習障害と診断後、

プラスの検査も行いましたが結果を頂いて終了。

 

気持ち的にはこの結果を水戸黄門様の印籠の様に掲げ、

「ほら!うちのこ学習障害なんですよ!配慮してくださいよ!!!」
という勢いだったのですが・・・

実際は何も変わらずでした。

 

というのも、結果はあくまで結果です。

結果にプラスして

ちょこちょこっと「こうしたらいいよ」というアドバイスはあったのですが、

どのように学校での学習に取り入れたらいいのか全く分かりませんでした。

第一子であるモチオ。

子育ても初めてで、

学習障害の子への配慮ってものも考えたことなんて無かった完全に素人の私。

 

もっと学校からとか、療育センターからとか、

専門家の人たちが

支援に関して具体的なアドバイスをしてくれて、

私はその流れに身を任せるだけ…と思っていました。

 

検査結果をもって放り出されるとは(言い方が悪いですが!)思っていなかった。

 

 

何度か手探り状態で学校へアプローチした結果、

学校の授業では特にモチオは困っている様子もなかったので、

まず、宿題を減らすことに。

 

確かにそれで当初の困りごとは大幅に改善しました。

だって、毎日泣き叫びながら寝るまでの何時間もかけてやっていた宿題。

これが、量的に減ったからです。

 

漢字ドリルの宿題、ノートにびっしり書くようになっていたのですが、

その漢字を一文字丁寧に書けたらOK

 

算数のプリントも内容としては同じ問題(足し算!とかなので・・・)なので、

半分できればOK。

私の気持ちとしては、

出された宿題を全部したとしても、

泣き叫んでパニックになってやっているモチオを見ていると

量をこなすことは何も意味がないと感じていました。

 

なので、単純に量が減って

モチオが落ち着いて自主的に取り組めるようになったことは

とても良かった。

 

学校の授業はまだまだ1年生だったので

内容的に板書というものもほとんどなく、

漢字もまだ習う量がすくなかったため

テストは頑張ってできていました。

 

さて、

表面上はうまくいったかに見えたのですが、

二年生になって壁にぶち当たったのです。

 

続きはまた次回・・・。

 

 

漢字テスト 工夫してみる

夏休み、長いですね。。。

見通しが立たないからか、

不特定多数の児童がワイワイしているのが苦手なのか、

親と離れる不安感からなのか、

基本的に児童館に行きたがらないモチオ。

習い事もしていないので、

長期休暇はずーーーーーーーーーーっと家の中。

こちらが工夫をしてうまいこと誘導しないと、

YouTube&ゲーム三昧です。

 

 

さて、入学以来頭を悩ませてきた漢字テスト

少し前進したのでそのお話を書こうと思います。

 

以前書いたお話がこちら。↓

 

 

mochimochi2222.hatenablog.com

 

 

あれからあまり進展がなく、

事前にテスト範囲等を教えてほしいという私の思いも宙ぶらりん。

モチオの頑張って書いた連絡ノートでは情報も十分ではなく、

無情にもどんどん漢字テストは行われていました。

 

で、けっこうな問題量の漢字テスト(振り返り、まとめ的な)を

モチオが持って帰ってきたのですが、

50問近く問題があるうちの1問しかモチオは書けていませんでした。

 

他の問題は書いたそぶりも無く、

完全に諦めたかお手上げ状態だったことがうかがえました。

 

点数も付けてもらっておらず、

がんばったね!の先生からのサイン。

悲しくなりました・・・
(モチオが一問しかかけてない!ということではなく、

できる工夫・支援があるはずなのにそれが出来ていないという事が・・・)

 

そこで、前々から考えていたことを試してみました。

何も無いところに漢字を書くのは困難でも、

頭の中で正しい漢字は浮かんでいるのではないか。

選択させれば正しい漢字を選べるのではないか

 

持って帰ってきたテストと全く同じ内容で、

選択式の問題を作り直しました。

 

形が似ている漢字、

読みが似ている漢字、

意味が近い漢字。

それを意識して作りました。

 

例えば、

あたらしいノートをかう 

という問題であれば、

あたらしい(親・新)ノートをかう

 

というような感じで。

 

結果、

 

100点満点!!!

 

途中、目を押さえる仕草がありましたが、

最後まで取り組め、

正しい漢字を選ぶことが出来ました。

 

できたね!と花丸を付けたときの

モチオの笑顔は忘れられません。

 

早速、それらを持って

通級の先生へ相談しました。

 

選択式に作り直すとすると、

担任の先生の負担が大きくなるので

この結果を踏まえてよい方法はないか相談しました。

 

通級の先生、

通級の時間中にモチオに聞き取りもしてくれて、

その結果、

テストの用紙とは別に

正解をランダムに配置した漢字のシート

を用意することになりました。

 

これ、2年生の時に試したのですが、

そのときはそのシートの中から選択しそれを見本にして書くようにしていたので

結局あまりうまくはいかなかったんです。

選択できても書くことがとても難しかったよう。

 

そこで今回は、

漢字に番号を振って、

正しい漢字の番号を書くようにしました。

 

これ、夏休みに入る直前の面談で決まったので、

実際のテストで試すのは9月以降なのですが・・・

 

大分前進したなと母は勝手に手ごたえを感じています(*'▽')

 

さて、結果どうだったかはまた書こうと思います。

 

 

 

 

できるようになったこと(2年生を振り替えって)

ブログの更新、少し間が空きました。。。

いろいろ話が進んだこともあり、
驚くこともあり、
そして夏休み前の懇談で嬉しい事もありました。

 

今回は単純にできるようになったことを書きたいと思います。

 

(これ、2年前の私に見せたい・・・!)


モチオは学習障害です。

読みはまぁ大丈夫です。

書きに困難があります。

 

算数障害は「??」で、

数字を読んでいる方が文字を読むより困難が大きいかもとは

言われました。

 

確かに、簡単な足し算や引き算はできるじゃんと安心していたのですが、

問題の量が増えると混乱しました。

宿題のプリントなんてもってのほかです。


筆算はやる前から拒否反応が出ていました。

 

文章問題も、

内容が頭に入っていない感じでした。

 

苦手意識があるから余計に混乱が大きいのかもしれない。

本人のモチベーションだったり

ストレスが「できる・できない」に直結しているタイプなのかも。

というアドバイスもいただきました。

 

そんな感じで、2年生が終わるころまでは

算数の結果はムラがあり、

モチオも宿題で算数は最後まで取り掛からないほど避けていました。

 

そして・・・

3年生になって感じたことは

「算数、できてる・・?!」です。

宿題は自分が出来そうだなと思う所まで
最初に自己申告してやっています。

 

以前は問題の文字を大きくしたり
行間を広くするために大きくコピーしたり
作り変えたりしていました。

でも最近は文字の大きさや行間はそのままで大丈夫。

調子がいい時はプリント一枚を自分でやることもできるようになりました。

筆算は相変わらず苦手ですが・・・。

 

私から見た印象ですが、

落ち着いて取り組めることが増えたという感じでしょうか。

 

いまでは宿題の一番最初に算数するくらいです。

モチオの中にも手応えと自信が生まれたのかもしれません。

 

じゃぁ何が効果的だったのか?、

何か取り組んだのか???

と考えたのですが。。。

 

すみません、特に思い当たりません・・・

敢えて言うとしたら、

決して

量をこなさせようとはしなかった、

無理強いをしなかった

ということでしょうか。

モチオの中に「〇〇を××したら解ける」

というように、

ストンと腹に落ちるポイントがある筈で、

それを押さえさせることのみ目標にしました。

学校側にも無理にたくさん問題数を解かせないようお願いしました。

宿題でも「一問だけでも落ち着いて取り組めばOK」にしました。

 

これがよかったのかどうか・・・

謎ですがそう思う事にします(*_*;

 

 

さて、漢字(国語)のことを

また次回書こうと思います。

 

 

 

 

親の思いとは裏腹に・・・

久しぶりの療育センターへ行ってきました。

 

が、結果はやはり保留。

 

私の気持ちとしては、

モチオの今の困っていることに明確な診断名が付く。

もしくは、はっきりとした支援の具体策を教えてもらえる。

を期待しているのですが、

そんな親の気持ちとは裏腹にやはりそう簡単にはいかないようです。


モチオの困っている事、

学習面では学習障害と名前が付きました。

一年は支援が思うようにいかず悶々としましたが、

今は通級に通っています。

少しずつですが、良い方向へ向かっているという気持ち。

 

それを期待して今回も懲りずに相談したのは、

感覚の過敏さや睡眠の問題。

しかしそれらは結局、

日常生活が送れないほどの影響がなければ「保留」という形になるそうです。

 

まぁ確かに、日本の中でも限られた病院でなければ検査ができない、

検査したとして具体的な解決策も無い・・・

という状況であれば、

検査や診断名にこだわるよりも

日々の工夫が一番なのかもしれません。

 

悩みや不安は尽きませんが、

親の私が感じているその不安や悩みを解消したいがための

診断は必要ない

子供の困り感に寄り添えているのか、

改めて考えさせられました。

 

 

久しぶりの療育センター

おはようございます。

今日は久しぶりに療育センターへ行きます。

 

モチオは基本的に通級以外で支援のために通っているところはありません。

 

本当は継続的に相談できるところが欲しくて、

小児をみてくれる心療内科も探したのですが。。。

近くにあるのはだいたい小学生はNG。

 

まぁ、市の療育センターがあるもんね。

 

療育センターでも全然いいんです。

でも、予約が本当にとれないのと、

以前2回相談したことを保留にされた
(しかもそのことを通級で話すと「え?」と驚かれた・・・)で

少し腰が引けてしまっていたのです。

 

でも結局近場でよい心療内科も見つけられず、

療育センターで予約を取りました。

 

今回相談したい事もいろいろあるのですが、

モチオの困り感に寄り添えるように・・・

藤堂先生のお話にあった、

親の一人よがりパターンにならないように・・・

 

いってきます。

学習障害と診断されてから ①

 

mochimochi2222.hatenablog.com

 

 

↑で、ようやく(?)学習障害と診断されたモチオ。

さぁ!これからどんどん支援が受けられるぞ!

ほらほら、教えて!なにから始めればいい??

と、

心強いぜ!と期待に胸を膨らませていたのですが、

思ったように支援が進まない現状に1年間悶々とすることになりました。

 

学習障害と診断されてから」として、

その悶々とした日々のお話を書きます。

ええ、愚痴です。

すみません。

 

まず、一年生の終わりごろに学習障害であると診断を受けたモチオ。

学校側にももちろん伝え、

間に入ってくださっているスクールカウンセラーの先生にも報告しました。


私の単純なイメージは、

診断を受ける

具体的な支援についてなど専門の機関が関わってくれる

学校での学習や家での学習方法などどんどん支援してもらえる

というものでした。

 

ところが、現実はそういうもんでもなかった・・・

 

療育センターで診断を受けたのですが、

その後の動きとしては、

作業療法士によるさらなる検査を受けました。

WAVES・・「見る力」のビジョンアセスメント

「DEM」・・・眼球運動発達検査

「近見遠見視写検査」・・近くのものと遠くのものをそれぞれ見比べ書く検査

「JPAN」・・感覚処理・行為機能検査

以上の結果、

図形を見て書き写す力や、

形や空間に関する情報を覚える力・眼球運動に同年齢の子に比べて平均以下。

遠くのものを見比べて書くのにはかなり努力が必要・・・

とのこと。

つまり、板書をするにはかなりの困難さがあるだろうどいう結果に。

また、関節が柔らかいので姿勢の保持も苦手だろうといわれました。

 

ふむふむ。

 

このときも、

学校生活や日常生活においての「こういう配慮が必要ですね」という

アドバイスを頂いたのですが、

検査の終了と同時に終了。

特に通って何かをすることも無ければ、

投薬もなかったので、

療育センターに通うという選択肢は無し。

困ったことがあったら、また予約してくださいね!ということでした。

 

 

おおお???ということは、

私が結果やアドバイスをもとにモチオを支援していくって事?
学校側にこれをそのまま見せればいいの??

 

と謎に包まれることに。。。

 

こうして迷走は続きます。

 

 

藤堂栄子先生のお話を聞いて

先日、認定NPO法人EDGE会長、藤堂栄子先生のお話を聞いてきました。

HPは見たことがあったのですが、
認定NPO法人EDGEとは、

ディスレクシアの正しい知識の普及・支援を目的とした団体なんだそう。

https://www.npo-edge.jp/

そこの会長を務めていらっしゃる藤堂先生お話。

テーマは、

「読み書きに困難がある人の理解と支援」でした。

まさに我が家に必要ではないか!!!と、

参加を即決しました。


藤堂先生ご自身も、息子さんもディスレクシアだそうで、

実体験に基づいたお話にぐいぐい引き込まれました。

また、お話がとてもお上手!
(なに目線!失礼!!)

ディスレクシアは確かに不便。

でも、読み書きができないことが幸不幸に直結はしない。

幸せかどうかのベクトルとは全く別なんですよとのこと。

ここで、まずほっとしました。

そして、今の私の息子への接し方は、

基本的にきっと間違いではないと確信も持てました。

 

ですが・・・!!

ここで、「なにー?!」と驚き反省するきっかけになったお話も・・・。

 

まず、手助けのし過ぎは禁物であると。
工夫する力がぐんぐん伸びるチャンスを奪ってはいけないと。

一見遠回りに見えるようでも、

「面白い道だね」と認めてあげましょうとおっしゃられていました。

 

耳が痛い・・・・

 

そう、私は常々、

「しんどいならこれをこうすれば楽になるらしいよ!」と

私が仕入れてきた知識や道具をモチオに即!使わせたがる傾向があります。

まさに“最短距離でゴールを目指す”です。

そして、嬉々として提案するのに

「いや、べつにいい・・」とモチオが言うと内心とてもがっかりします。

 

こんなに進みやすい道を発見したのに!

なんでそっちに行かないの?と。

 

これは、通級に通うようになってから気が付いた私の気持ち。

そして、通級の先生がモチオに接する場面を見ていて反省した私の姿。

 

そうなんですね、藤堂先生・・・!!

 

そして、実際に支援していると、

親の思う本人の困り感と、

実際に本人が感じている困りごとには

大きな違いがあることが多々あるんだそう。

ディスレクシアである本人の声をしっかり聴くことが

とても大切だそうです。

うううう反省・・・。

 

モチオはまだ低学年だし・・・

いってもまだ3年生だし・・・

と、いつまでも庇護する対象扱いをしていました。

モチオはうまれたときからそうだから、

自分の困り感をわかってないんだ!

私が支援してあげなくては!

困り感を言葉にできないんだ!

と勝手に思って突き進み過ぎていました。

 

藤堂先生はもちろん他にも勉強になるお話をたくさんされていたのですが、

私の胸にはこの流れがずしんと突き刺さりました。

 

焦り過ぎた母は猛省です。