子供を待つ・・・ということ
子育てをしていると、
待つ力が試されます。
時間に追われる大人は、
ついつい効率よく動こうとするし、
「早くしなさい」と子供を急かします。
「ほら、○○する時間よ~!!」と
一日の中で何度声をかけるか・・・
通級に通い始めて、自分の子の待つ力の無さに驚きました。
正確には、「こんなに待ってもいいんだ」と知りました。
通級では、いつも私はモチオの様子を別室から見ています。
(私には見せないモチオの姿が見れるので、毎回けっこう楽しいです)
そして、この別室で見ているとき、
私はモチオへの関わり方の勉強をしています。
例えば・・・
木のおもちゃで遊んでいたモチオ。
球を上から入れると、
くるくる回って下から出てくる…というおもちゃです。
「さぁ、次は〇〇をしましょう」と先生が声を掛けます。
でもその時モチオは次の球を入れようとしていてキリが悪い。
こんな時、私なら、
「よし、〇〇の時間だから終わろう」とさらに声掛けをして、
終わらせようとします。
でも、先生は違う。
まず待つんです。
〇〇しようと声をかけた時点でまず待つ。
モチオは持っていた球を入れて下から出てくるのを見届けました。
そして、自分から球を片付けました。
ここで先生は「片づけてくれてありがとう!」と声を掛けました。
おおおおおおお!!!!!
すごい!
万事がこんな調子で、
先生はまず声をかける。
そして待つ&見てる。
急かしたりしません。
また、ついつい私は効率の良い方法をとりたい(教えたい)で、
最初から効率の良い方法を伝えます。
そしてその通りに子供が動くよう指示をします。
でも通級の先生は、
まず「どうしようか?」と投げかけるんです。
今日も先生がモチオに
「この跳び箱とマットを動かそうと思います。どうしましょうか?」
と聞きました。
モチオは、
跳び箱を自分で運ぶから先生がマットを運んでと答えました。
効率を考えたら
跳び箱もマットも二人で運んだ方が絶対に早いんです。
でも、先生は「了解!」とマットを運び始めました。
跳び箱は3段のもので、
一段一段がマジックテープで固定されているようです。
モチオはそれを上から剥がして分解して運び始めました。
マジックテープはかなり強力なようです。
剥がして運んでまた重ねてくっつけて・・・で、
結果けっこうな時間がかかりました。
でも先生は、
「すごい!一人で運ぶ方法を思いついたね!」とモチオを褒めました。
決して途中で手を出したり、
こうしたらいいよなんてアドバイスもしませんでした。
すごい・・・待つ力が凄い・・・・!!!
もちろん、守らないといけない時間もあるので、
なんでもかんでもこんな風に待つことはできません。
でも、
子供を待つ
過剰な声かけをせずまずはやらせる
効率の良し悪しばかりみない
これは私にとってかなり気を付けるべきことだと感じました。
難しいけど・・・頑張ります!