言葉で伝える

モチオは小さいころからお風呂が嫌いでした。

保育園の連絡ノートは、

一時期本当に

「今日はダメでした」

「今日はシャボン玉をしたら入りました」

「泣いていやがるので参っています」

などなど、

お風呂の事ばかり書いていました。

それから、モチオは映画館もあまり好きではありませんでした。

ストーリーは好きでも途中で出たがる。

これ、小さい頃は単なる風呂ギライ、飽き性？とか思っていたのですが、

大きくなって

"自分の事を言葉にできる"ようになって、

モチオが教えてくれました。

お風呂ギライの理由、

どうやら換気扇の音が嫌らしいです。

「ごーーーーーーー」という音がうるさいらしい。

シャワーの音も本当はうるさくて嫌いだと言われたのですが、

そこは他に上手に洗う方法が分からないので頑張って我慢しています。

なので、それを聞いてからはモチオのお風呂タイムは

換気扇を完全に消して無音です。

蒸気がこもってサウナ状態で熱いのですが、仕方ない。

映画館も、

音がうるさい。じっと座っているのが辛い、

と教えてくれました。

そうなのか・・・！！！

と私にはわからない感覚なので、

教えてくれて初めて「あの時の嫌がった理由」が分かりました。

グズグズ泣いていた。。。

その時は自分でも言葉にできない不快感を

泣くことでしか表せなかったんだろうなと

今となっては思います。

今でも、突然「これって〇〇なんだよね」と話し始めることがあります。

例えば、点々がたくさん集まっている図は目が痛くなる、

夜寝て朝起きるけど自分がちゃんと寝た気がしない、

じーっと空間を眺めているとぼつぼつ何かが見える、

などなど。

モチオの言葉、聞き逃さない様にしなくては。